ロンドン五輪が既に始まってる。
コミケ後にやってくれればいいのにな…
※基本的に地上波しか観ませぬ
日本勢としては、TV新聞の類が推してた選手が軒並み結果を残せない中、ほとんど注目されていないアーチェリー女子団体とか競泳400m個人メドレーで活躍してたんだけど放送枠は地上波には来ない… どっかの局がそういうところを押さえてくれればいいんだけど、最近はマイナー競技はペイTVで放送してるからって事前調査も甘くなってるのは残念。
柔道:
新システムが五輪時点でまだ定着していないというとんでもない状況だけに、日替わりで様子を見ながらの進行になってしまっているなあ。1〜2回戦あたりで審判のその日の傾向を掴みたいところなんだけど、日本選手が絡む試合以外はダイジェストですらないので、審判のその日の傾向がわかった頃にはもう準決勝辺りだったりするのが残念。
二日目まではジュリーとレフェリーで基準が噛み合ってなくて判定が荒れたけど、三日目になって初日二日目の荒れた展開になるような判定と過剰介入は減った模様。まあ男子73kg以下級決勝は謎判定がひとつあって(
スポニチ/篠原監督のコメント)試合がぶっ壊れたけど。
ジュリー制度自体はいいことだと思うし(究極的には効果廃止は裏目に出たとは思うが)、五輪の結果と運営を考慮して煮詰めれば'14年の世界選手権くらいにはだいぶおちついたいい制度になるんじゃないかと思う。
指導者が同じなのかフランスの風土的なものかわからないけど、フランス女子52kg以下級のニエトと57kg以下級のパヴィエ(ともに銅メダル)、試合開始と同時にスルスルと赤畳に寄っていくんだよな。そこでしか組まない。しかしながら男子選手はそうでもない。組み手の切り方も、西欧・東欧・中亜・東亜で差が出る。そういう柔道文化の地域差を見るにはやっぱり五輪は向いている思う。
そういう土台もあって、ゴールデンスコア延長戦には疑問。審判の判定が簡単にひっくり返るので、ゴールデンスコア(判定と同時に試合が止まる)という決着は向いてないのではないか。多分政治的決着とか熟考不足とかそんなところだろうけど、抑え込み15秒で有効とされても試合は終わらないルールなのに、立ち技は判定されたところで試合が止まってジュリーにひっくり返されたら仕切り線からやりなおしというトンでもルール。もうちょっとなんとかして欲しい(統一して欲しい)。選手も選手で、審判の判定を見ずにまず抑え込みに行けよという気はする(篠原監督ここに文句つけないのかな)。
ところで台場とか汐留の放送局あたりが 柔道女子軽量級と競泳男子平泳ぎ100mはガチとか散々煽ってたのになあ、相変わらず無責任な人たちだこと。
体操:
これもTVや新聞に煽られて多少かわいそうな気もするが。まあこれは協会も運営していかなきゃならんので(強化にはカネがナンボあっても足りない)しょうがない。
団体で8組を決勝に持っていって前後半で試技を分けるのはよくない。8位までを入賞とする五輪の規定に無理にあわせてるのか知らないけど、6組で回さないと地元の歓声が有利不利になってしまうことは今回に限らずよくあること。観てるほうもよくわからない(これは慣れの問題)。
6種目目に最終演者の内村が鞍馬の実施前に待たされたことがわからない。まあコレは8組で決勝を行うというシステムでなければこんな大きな騒ぎにならなかったことだけど、結果的に抗議受理-得点訂正という点が順位に与える影響は大きくなった。もしさっさと始めていれば競技終了後に順位が二転三転する間抜けな事態は防げたのだと思う。'04五輪前の改定で団体での登録-実施-計上が6-5-4から6-3-3(つまり最低得点者分の切り捨てなし)に変更されて以来団体はどうしても荒れるわけだしね。今は5-3-3だからなおさらのこと。
体操に関する他の感想、古い体操に見慣れたところで脳の進化が止まってる身としては、鞍馬で力倒立とか、鉄棒のトレンド『捻り技や鉄棒に近い技から、鉄棒を放す技』というのが新鮮といえば新鮮だし違和感があるといえばあるなあ。昔は連続技で放し技と近い技を組み合わせることはメジャーではなかった。連続技加点があるので流れはよくなる傾向にあることは歓迎すべきなんだけど、シュタルダーとか捻り倒立からの続きがコスミックってのはちょっと迫力に欠ける(難しいのは知ってるけど、もにょる)。せめてギンガー宙を、とか観てるほうは願望がある。そういった中で、加藤だっけ、『鉄棒を放す技から、捻り技』というのはいいアクセントを生んだと思う。
まあ中にはアクセントもくそもねえアイキャンフライ、とばかりに伸身-屈身-開脚トカチョフとか、コバチ2回とか「冷戦時代に密かに開発しておいたソ連の重力兵器が天井に隠されているのではないか」みたいな選手が昔はいたなあ。ネモフとか。
ほか:
網羅性はペイTVに任せて地上波では注目選手というか前評判の高い国内選手に集中、という方針の中、'64年から常に『全選手が金メダル候補』とぶち上げられてしまっている柔道種目に目が集まりすぎてなんだかなあ。実況と解説もBS/CSと共通なのか、やや唐突に出てくる傾向のある話題についていけないとキツいが、幸いにも柔道は放送枠が充実してるのでマシなほうか。
競技の趣旨はわかるけど得点システムとか勝敗決定があまり知られていないという競技、年代や規模により変わる競技もあるし、そういう一言の説明は放送開始時にやって欲しい。アーチェリーのラウンド数とか、卓球のセット数とか、俺だって思い出せないことがある。この辺はデータ放送とかWEBサイトでの説明に振っているのだろうか。
残る注目種目としては自転車トラックと陸上競技インフィールドあたりを…陸上は村上&ディーンや室伏のおかげで放送枠もあるだろうから、観れそうだな。
あとやっぱり眠いです。コミケ作業にモンハンがあって、さらにこのイベントw