2007年10月30日

携帯電話登場で変わったこと

朝イチ、銀行の口座からカネを取り出そうとする場合。

まあどこの銀行もそうなのかは知らないけど、俺が普段使っている都銀は両方とも、朝8:45からは手数料がゼロ円になる。なので、8:40頃から銀行の店舗ATMコーナーに張り付いて、時計が8時44分50秒になった頃ATMに向かい、ちょうどATMの正面に立ってATMのメニュー表示が変更された瞬間にカードを挿す。たかが105円というやつだ。

ところが、何年かぶり(多分6〜7年ぶり)にこれをやろうとしたら、結構な違和感を感じた。どうも同じことを考えている人が多いらしい。昔はそんなにシビアな状況ではなかったが、どう見てもATMの数よりも待っている人の数のほうが多い。

で、ATMコーナーの隅で壁に寄りかかって立っていて8:44:53頃にATMに向かったわけだ。そうしたら、周りの全ての連中が「?」という表情でこちらを見るではないか。で、俺がATMの前に立った頃、先を争うようにATMに群がる人の群れが殺到してきた。

どういうことかというと、周りの連中は携帯電話機を見ていたんだな。ほとんどの携帯電話機は秒単位の表示をしないから、残り7秒で動き出した俺に「おいおいまだ早えーんじゃねーの」という目を向けたわけだ。やもすると、「こいつ、フライングしてATMを占拠する気ではないか」という疑いもあったのかも知れん。

今になって思うことは、これも携帯電話機の自動時刻補正機能が一般化しているからか、ということだ。確かに最近では標準機能になっているので、腕時計を秒単位まであわせる手間もなく、腕時計より常に正確な時刻が携帯電話機で表示されるのだから、腕時計など不要と言う人が増えるというのも納得できる。

かくいう俺も、以前使っていた携帯電話機は折畳式だったが閉じた状態でも時刻表示がされていたので、腕時計にはあまり依存していなかった。がしかし、やはり秒単位まで表示されないのはともかく、今の電話機では開かないと時刻は見えないし、クロノグラフを持っていたいということもあり今では腕時計は必須である。

しっかし、皆が正確な時計を持っているという状況は、個人的には好ましいことではない、と思うのであった。日々の時計合わせ作業が、自分だけ正しい時間を握っていることができるという報酬となっていたのだが、独占していた何かが失われたような感覚になるのである。

当然、ウチにあるPCは1台を除いてNTP/SNTPで時刻補正されているわけです。1台というのは、既に時計/BIOS設定保持用バッテリーが死んだPC-9821Xa7改なんだけどね・・・。
posted by JUD at 03:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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