2007年05月07日

斯くして書くか書かざるか

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070507-00000134-jij-soci
小2の3割「一つ」書けず=ワーストは「支」など−漢字習得度・民間調査

なんかこの手のニュースは誘導臭くてイヤなんだが、あんまり気になったので書くか。

まず、漢字が書けない理由は簡単で、読めないからだ。それは普段の生活で漢字を読む機会が激減しているということがあるだろうか。まず、TVばかり見てたら、字は読む機会がない。さらに、子供でも読めるように、子供向けの本が激しく出回っていることで、漢字に接する機会はさらに減る。

そして、極めつけはなんと言っても新聞だ。「苛立ち」「怪我」「激昂」「無い」「斯く」などを平仮名で書いているが、これらを漢字で書かない新聞屋とTV局に限って、教育が悪いだの子供の知能が落ちているだののたまっているわけだ。

そもそもこの問題は同じ漢字文化圏である中華人民共和国でも顕著だ。簡体字中国語の進出に加え、長らく外来語を置き換えて吸収してきたものの、近年の膨大な外国語の流入に耐え切れず当て字が氾濫している。これは簡体字と当て字の多用により字の在庫が減ってきており、さらにそれ自体に拍車をかけているという悲惨な状況。いくら読みが原語通りだったり近かったりするからといって「保齢球」「珍宝机」などという当て字を多用している現在、そのうち中世以前の中国語を読める大陸人はいなくなってしまうのではないかと勘繰らざるを得ない。中華民国側では多少抵抗しているが、これも時間の問題だ。

個人的には、読みが同じだからといって難しいほうの字を常用外にしてしまった、昔の人の責任だと思うが。まあ確かに最近は馬鹿親が増えた故に馬鹿っ子が増えたが、親の教育を間違っているのだからしょうがない。こっちのほうが余程ゆとり教育で、子供に子供向けのストーリーではなく子供向けの文・文章を与え続けた、環境の問題だ。「防禦」とか「癲癇」とか、最近はマニア向けライトノベルくらいでしか使われないしな。

ところで、最近は韓国の人と仕事を共にする機会が多いのだが、彼らが読める漢字を読めない日本人がいるのには大変驚いた。理系の俺ですら書けるのに、国文学専攻の文系四大卒が読めすらしないというのはどういうわけだ。最近の文系は馬鹿が多いとは口の悪い理系の決まり文句みたいなもんだが、まさか本当にそうだとは思わなかったよ。まー、どんな字かってーと・・・・確かに普段から使う字ではないが「彼我」とか「弩級」とか「開闢」なのだが・・・・まあ、「toggle」すら意味が通じなかった英文学科卒もいたなあ。
posted by JUD at 22:57| Comment(2) | TrackBack(1) | 日記
この記事へのコメント
こんにちは、Yomiです。今日、同じテーマを書いていたのでお邪魔させてもらいました。記事をみたら少しショックでした。まさかねっていう感じでした。わたしが小学生の時はこうだったのかな?と考えてしまいました。漢字は一つの文化です。
最近の子どもの教育では英語を中心的に教える動きがありますが、やはり日本人ですから日本語!と思ってしまいます。
Posted by 365日Yomi at 2007年05月08日 13:24
まあ、難しい問題ですよね。日本語は仮名漢字交じりの言語なので、如何にしても漢字の読み書きは言語理解力や作文力と直結しています。問題は漢字が書けないことでは無くて、文章に合った漢字を判断できない事だと思います。同音異字の多い字は仮名で書いてしまえとか、ちょっと乱暴な日本語の使い方を感じることも有ったりしますし。
筆記できないというのはともかく、最近はワープロでも漢字が書けない人もいますねえ・・・。世も末だ。
Posted by JUD at 2007年05月09日 10:14
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漢字習得度・民間調査、小2の3割「一つ」書けず!!
Excerpt: こんにちは、Yomiです。記事をみたら少しショックでした。まさかねっていう感じでした。わたしが小学生の時はこうだったのかな?と考えてしまいました。漢字は一つの文化です。 最近の子どもの教育では英語を..
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