2009年05月06日

F1予算制限

http://f1.gpupdate.net/ja/news/2009/04/30/211501/
2010年より4000万ポンドの予算制限 - GPUPDATE.net

4000万ポンド(わかりやすく書くと60億円程度)に制限されるということなのだが、現状では裕福ないくつかのチームでは、少なくともその5倍は使われているだろう。近年(とくに2000年頃)のF1ではタイヤもエンジンもBuyで、金はいくらあっても足りないという状態だったが、エンジン開発が停止して販売エンジンが再び主流になるのであれば4000万ポンドも現実的な数字になるのかもしれない。

70年代には1,000万ドルもあれば1年ほどレースを続けるくらいのことはできたのだが、それが90年頃には年間数千万ドルになり、2000年ごろには1億ドルでも足りなくなった。それに現在と違ってレースごとに6位までしか選手権ポイントが与えられなかったにもかかわらず、1989年シーズンでは実に29人ものドライバーがポイントを獲得している。1991年には18チーム34台のエントリーがあったが、現在では9チーム18台に過ぎない。もっとも、1990年頃のエントリー車を一望すると明らかにF3000シャシーに毛の生えたようなものでしかない車も走っていたが・・・。

そもそも、1980年代半ばにF1で本格的に始まった電子制御で参戦コストが一気に上がったのに、それら電子制御のほとんどが禁止された現代F1においてもそのままコストが上がり続けているということ自体が異常だ。根本を支えている空力技術がコストを上げ続けているような気はするが、結局のところそういうコストの詳細は関係者しかわからないしなあ。

なんたって、プロトタイプカーのダウンフォースが4,000kgfを超えているとはいえ、あんなタイヤ剥き出しのオープンフォーミュラでダウンフォースが2,000kgfを超えていること自体がおかしい。
posted by JUD at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | モータースポーツ
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