というか教習所なら転倒して自分の車両を壊す心配もないし、お高めのライディングスクールくらいの感覚で受講した。実走だけでも45分1万円、インストラクター付き車両貸与で12回受けられると思えばお安いもので。
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−6日
1週間前に卒検をパスして、4日前に普通自動二輪を交付してもらったところで自動車学校のWeb仮申込をしておいて、大型教習の申し込みに先週卒業したばかりの教習所へ行った。
写真は前回(2か月前)の余りがちょうど使い切れる量だけ残っていたのでそれを流用。「適性検査の実施予定、ネットに載ってなかったんスけど…」って言ったら、これも前回の流用できる(1年間)とのことで、適性検査すらナシになった。もう最初の教習の予約とれるよ? っていうので、さっそく予約。
Web仮申込割引・卒業割引・写真流用・適性検査流用で総額20,400円引き。
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±0日 (1-1)(1-2)
初回教習は2コマセット。
普自二の卒業&一発パスおめでとう と教官に言われたので、ついでに「落ちる人って結構いる?」って聞いたら、パスできない人は卒検のたびに一人くらいいる、っていう。減点超過で落ちる人はほとんどいないらしいので、まあたぶんクランク接触とか一本橋落下なんだろう。
教習車はNC750L(2013)。CB400SFに比べて軸距が130mm、重量が14kg増加、シート高が35o高い780oという、気持ち大きめのサイズ感。CB400と違って踵まではつかないのと、重心が少し高い。さすがに10年モノなのであちこちガタが来ているが、第二段階に進んだら、順次車両更新中の都合で新しく入ってきたNC750L(2022)に乗らせてもらえるらしい。今日乗ったNCもうあちこちガタガタだもんなー。
1コマ目の頭からいきなり「車両の大きさと重量、あとパワーに慣れてもらう。練習として第一段階が5時間しかないので」とやることテンコ盛りだと念を押される。外周をチンタラ走るところから「50km/h出して!」って言われて、そんな出るかよ? と思ったら、全開にしなくても100m未満で60km/hくらい出てしまい「うへっ」とか言っちゃったぜ。パワー
四輪用のクランクS字でウォームアップして二輪用のクランクS字へ。特段の問題なくパスしてスラローム一本橋へ… ところが一本橋からスラロームに向かうのに7mくらいしか回り代がない折り返し、スラロームに向かうために2速に入れた途端にストール。次の周回でも全く同じくストール。『これギヤ比も回転域も違うからCB400みたいな雑な変速&クラッチ操作あかん…』となり、脳内を緊急パッチすることに。教官が怪我ない? 大丈夫? って猛ダッシュしてきたけど、無事でした。10km/hかそこらだから、バイク離れが悪くなければケガするほどの速度ではない。まあ、プロテクターフル装備だし、正直言って この速度帯だと、車体に足を挟まれるとかでない限り、スノボで転倒するほうがよほど危ない。
教習車のNC750Lって2気筒270度クランクなんだってな。4気筒フラットなCB400と比べると、低速でクラッチ繋ぐと簡単にストールしてしまうので、この辺が無駄に難度を押し上げているような気がする。昔に使われていたらしい4気筒教習車CB750と比較したいが、できない。来週末に引き取りに行く新車も単気筒なんだが、この辺どうかな、最初に店を出るときに失敗しなければたぶん大丈夫だと思う(と思いたい)。
1コマ目終了後、感想をきかれて「倒れない 起きない パワーがありすぎて怖い。あとギヤ比も違って同じ感覚で操作すると危険」と言ったら教官がニヤニヤしてたんで、たぶん満点回答なんだろう。一本橋はタイムも十分、スラロームは少し足りないくらいとのこと。
2コマ目で波状路。教官が見せてくれたスタンディングの姿勢を見て「そんな前傾こわい」ってなった。実践に移ったら、凹凸で揺れるたびにクラッチの握りが緩んでいくのか、どんどん加速していってしまう。というかスタンディングの姿勢が足腰と肩に思いのほか負担がかかる。さすがに脱輪や落車はしなかったが、タイムは論ずるに値しないレベルなので練習が必要。
(のちに、これのおかげで自分の車両でソロツーリング行ったとき、金網が邪魔で景色が見えないなー とか言いながらスタンディングで走れた。普通自動二輪でもやらせてくれればいいのに)
次回はAT。普通自動二輪でもそうだったが、ATそのものは苦手じゃないんだけど、ATだとスクーターになるので、足元みえないしタイヤ小さいしホイールベース無駄に長いし、正直言ってやりたくない(笑
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+4日 (1-3:AT)
AT教習。
大型教習とはいってもATスクーターは排気量ナンボ以上って決まりはなくて(運転特性の違い体験がメインだから。MTは今700以上という規制がある)、普通自動二輪の教習で乗ったのと同じ400スクーター。前回はSKYWAVEだったけど今回はシルバーウィングだったくらいか。SKYWAVEのほうが乗りやすかった。スロットルの癖が強すぎるのと、何といっても重かった(249kg+教習改造。NC750Lより30sくらい重い計算)。
はっきり言ってしまうとATスクーターは苦手。スロットルをあけてエンジンの回転が上がり始めて、普段MTでクラッチをつなぎ始めるくらいまで回ってもクラッチが繋がってくれていないので、「ここだな?」とか言ってブレーキを放すと推力がなくてコテンと倒れてしまう。クランクスラロームの類でも、ちょっと速度落としすぎたと思ってスロットルをあけてもなかなかクラッチ繋がってくれなくて、かといって一気にあけるとロケットみたいに飛んで行ってしまう。こわい。
怖いと言えば 同時間帯に小型の教習を受けてAT走行していた高齢のご婦人がそのロケットになって、何度も逸走&草むらに突っ込んで転がっていったのを見た。慌てて教官がヘルプに走るのを、今日の1コマに自分で見かけただけでも3回。教習を終えて待機場所に戻ったらぐったりしてたけど怪我してるふうではなかった。AT恐ろしい…
小型といえば、普通自動二輪の教習でも「CB400SFだと足がつかないので小型自動二輪教習に切り替えさせてもらった」っていう人がいた(同じく高齢のご婦人。旦那さんらしき人と同コマで受けてた)なあ。CB400は普通自動二輪のなかでも抜群に足つきがよくて(シート高:755mm。平均的なネイキッドは780〜800mm。CB400なら足が短めな170pの自分でも余裕で踵がつく)、でも150pそこそこの身長ではさすがに無理だったらしい。
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+5日 (1-4)
前日とこの日は雨が降る天気予報だったので「自分の車両もレインウェアも使わずに教習でウェット路面体験ができるチャンスだ!」とか皮算用して、きのう今日と続けて1コマずつ予約枠を抑えていたのだが、残念ながら雨は降らなかった。
次が第一段階みきわめでペアっ子も同じ進み具合だったから、教官曰く「規定コースを4回くらい回ろう!」ってスタートしたけど、四輪の教習を始めた人ばかりが外周にあふれて大渋滞、なので2周したところで見切りをつけて、フリーだったスラローム・一本橋・波状路をひたすら周回することになった。やっておきたいことだったので、これはうれしい。
トラフィックパラダイスで苛立っていたのか、一本橋でよそ見したせいで落ちてしまったのが1回あったが、クランクとS字はスンナリこなせるようになった。波状路で姿勢が安定していない(タイムは十分すぎるほど出ているらしい)のと、スラロームでスロットル開けられなくてタイム短縮が進んでいない。
まだスタンディングの姿勢がイマイチな気がするけど、波状路は思ったほど難しくはなかったな。幅があるから、少しくらい横にヨレても、切り返してクラッチを少し繋いでやれば余裕を持って復帰できる。ギヤ比の都合でスロットル開けられなくて苦しんでいるスラロームより、よほど楽だ。
ちょっと前までずっと普通自動二輪教習でCB400SFに乗っていて、大型教習に移行して4回も乗ればさすがに車両にも慣れてきた。2速に上げるときにストールしないようにだけ気を付けていればよさそうだ。
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オマケ +8日

四輪を買ったときはちょうど出荷遅れが頻発して納期の都合により中古車をセレクトしてしまったので、店頭在庫とはいえ新車を買うのが楽しみで仕方がなかった。
テンション爆上がり。
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+9日 (1-5:第一段階みきわめ)
この日から、教習所へは四輪ではなくて前日納車のマイ車両で行くことになった。139sのジクサー150で行って、教習では225sのNC750Lに乗るっていうのは戸惑いがあるかもしれないが、ジクサーも慣らし運転でマイレージ稼がなきゃいけないし、自分の運転経験もきちんと積んでいかないといけないので、そうするしかない。
教習は教官が前半ペアっ子について後半に自分を見てくれる、ということで既定のコースを周回していたが、昨日今日とジクサー(139kg)に乗って早くも適応してしまったのか、NC750L(225kg)に対して「倒れない! なので曲がれない!」と苦戦した。たった4日前に「さすがに車両にも慣れてきた」などと言ったが、どの口が言ってんだ?
みきわめは通過した。次から第二段階、ほぼすべて検定コース走行になるので覚えてきてね とのこと。6日後の予約を入れられたが、このペースだと年内に卒業するのは無理だろう。無理だろうというか、もとから年内に終わらせようとは思っていなかったので、たぶん年内最後の教習になるだろう。どうせ年末はコミケ作業と本業、年始はスキースノボでいっぱいなので、ひと月ほどお休みになるだろうな。
1か月先の予約はまだ受け付けてないと思うし、あと誕生日の都合で、年内に卒業すると(卒業証明書は有効期限がある)運転免許証の更新期限を1年伸ばすことができないので。
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+15日 (2-1) (2-2)
検定で走る2つのコースを覚える2コマ。コース自体は普通二輪とほとんど変わらないんだけど、小回りする左折が多く配置されていて、減点対象になるポイントは増えている。普通二輪と「ちょっとだけ違う」ので戸惑うかな、と思っていたが、走ってみたら完璧だった。
今日から車両変更で、新型のNC750Lに乗り換え。重心と目線がちょっとだけ(10mmくらい)高いが、300mくらい走ったらもう慣れた。むしろ、まだくたびれていないマイレージの少ない車両なので、運転難度はだいぶ下がったように思う。方向指示器と警報器のボタンが逆になっていて、自分の車両もこの配置だったらよかったのにな、と思ったりはした(ただし、そっちに慣れてしまうとそれ以外の車両に乗ったとき困りそうだな…)。
ただし、エンジンガード幅が微妙に広くなっていて、スラロームでもクランクでもそれを引っ掛けてコーンを何回も倒していた。まあ検定で倒さなきゃどうってことないんだけどな、慣れないことだから仕方がない。
年末までコミケ作業、年明けは実家で過ごすので、次の予約は入れずに帰宅。年が明けたら混雑するので予約は取りづらいと言われたが、最初から予想はしていたし、できることは何もないし、それで言う文句もない。
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オマケ +37日
出先で、バイク買ったことが伝わってバイク乗りの人達に誘われて、その日程を決める宴会にお呼ばれ。マスツーリングの枠に強制的にカウントされてしまい、なし崩し的に参加することになってしまった。おれ以外のほとんどがビッグバイクなので、ついていくのは難しいだろうね… ということで一部参加にさせてもらった(というか、自分が彼らの出発地から目的地への2/3くらいのところに住んでいるので必然的にそうなる)。
ひとり滅茶苦茶に上手い(らしい)人がいて、どうも(元?)プロの人らしいんだが、その人に「俺らもついていきたいんだけど山道に入るともうついていけない。怖くて車体を倒せない」って言った人がいて、その返答が「曲がりたっきゃー、ハンドル、切るのよ」って言う。自分も興味ある話ではあったんだけど、「そんな『うんこしたかったら便所行けばいいだろ』みたいなことを言われてもな…」ってなったよ。
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+46日 (2-3) (2-4)
年末年始、本業の納期とか 実家に行ったりその先でスキースノボしたりして、帰京したあとで自動車学校に乗り付けて予約を入れて、ちょうど中1月で再開。スキースノボシーズンに入ったので、教習は全部平日に入れていこう。
1コマ目はシミュレータ。相変わらず殺る気マンマンのシミュレータ。
2コマ目は実走行体験。Uターン、悪路走破、スタンディング一本橋&スラローム、着座の波状路、スタンディングスティル(静止)など。NCの重心の高さではスタンディングスティルは無理だった、着座のCB400ではできたのだが…
余った時間で検定コースを走って終了。クランクで前述の「ハンドル、切るのよ」を実践してみたが、できるようなできないような…? コーン倒したりはしなかったので、できていると思いたい。
教習始まる前は教習生みんなで「風つよいから車体持ってかれないようにしないと」とか技術的なことを言ってたけど、教習終わってみれば皆ただ寒くて無言で震えるだけの人々になっていた(曇 日没手前 風速18km/hの1月の話なのです)。失笑 っていうかみんな寒いとしか言わないので、乾いた笑いしか出てこねえ。
次回の教習(二段階みきわめ)を入れようとしたら「明日空いてますが…」とかいうので何も考えずに入れた。明日は今日よりさらに寒いらしいからキャンセルあったのかな? そもそも学生さんの冬休みが終わったので、平日の教習所は閑古鳥だった。
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+47日 (2-5)

二段階みきわめ。これをパスできれば検定を予約できる。
教官は「コマ前半ペアっ子にガイドで着くので、後半はみきわめするから前半は勝手に走っていてね」と言うんで、コース周回しつつ不安があるところは2回走った。教習の その日の最初の1回で一本橋を落ちずに渡れたことがない、今日もフリー走行とはいえ初回で落ちた。
コマ後半は教官が追走してみきわめ。途中で1ヵ月も空けたせいでコースの記憶が怪しいことを見抜かれていた。とりあえず合格判定はもらえたので、残り時間はタイム測りながらスラローム・一本橋・波状路を3周させてもらった。今日は1コマだけだけど手がかじかんでしまって、スタンディングのスロットル操作がラフになってしまった。卒検はまだ寒いAM11時ころの走行だから、防寒対策しねえとなあ。
直近で+50日の検定に間に合うんだけど、この日はスノボの予定があるのでその次を… と思ったら次に受けられる検定はさらに1週間後の+57日しかなかった。昨日ムリして今日の教習ねじ込んだのは失敗だったのでは…
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+57日 (検定)
中9日で検定。だいぶ間があいてしまったが、まあなんとかなるだろう。
風も微風で晴れていたから先週のような震える人々にはならずに済みそうだったけど、念のため防寒対策として手首の上あたりに貼るカイロを貼って出た。
9時に集合、検定の走行順は大型→普通、そして申込順なので一番手とのこと。検定の前説を拝聴して外に出たらちょうど場内教習1コマ目が終わりそうなところで、自分の出走時間帯はほぼ場内独占という幸運に恵まれた。さすがにこの前普通二輪の検定したばかりだったので、今回はさほど緊張もせず走り出せた。後方確認は大事なことなので2回見た。
最後の教習からずっと軽い自分の単車しか乗っていなかったので、他に車もいないし、最初の100mは採点外なので、車体を傾けたり無駄に高回転まで回したりして車体の大きさ重さを思い出した。
外周 速度 坂道発進 踏切 信号 一停… と法規走行を完了して「減点ないね」っていう感触だったのでいい気分のまま次の区間に突入。見通し悪い交差点 クランク S字 急制動とここも文句なく一発でパスして、最後の技能区間に入ったときに何か急に失敗しそうなイメージが湧いてきた(2回折り返して直進→一本橋→スラローム→波状路なのだが、最初スラローム隣を直進空過するときに『まっすぐ走れていないのでは…』と思ってしまった)。
これはヤバいと一本橋であまり粘らずに走り抜けてしまい、こりゃ相当にタイム悪いな… と。こうなるとスラロームで接触は論外としてもタイム削らなきゃいけないので、高速進入して最初のターンで前後強めブレーキ、ターン中は教本(切り返すときにスロットル開けて倒しこむときにスロットル閉じる)ガン無視してスロットル微開のまま抜け、最後のターンからゴールまではフルスロットルをくれてやるという卑劣な手段でタイムを稼いだ。波状路はもともと失敗したこともないので無難に抜けて、所定の位置でゴールイン。ここでもニュートラルに入ってることを2回見た。大事なことだから。
なお、教習所でその日の最初の1回で一本橋を渡りきれたのは2回。普通二輪の検定と大型二輪の検定のたった2回w

2時間待てって言われたので、昼食とって その辺一回りして教習所に戻ったけど、四輪の路上検定が混雑していたので予定よりさらに待たされ、諸手続きを経て 13時半にようやく解放された。行く前は「帰りどこか寄り道して慣らし運転マイレージ稼いで…」とか考えていたけど、気力切れでまっすぐ帰宅。
なんにせよ、しくじらずに教習を終えられてよかった。初めてNC750Lに乗ったときは重心の高さと(エンジンガードを含めた)車幅の大きさにすっかりビビってしまい、ちょっとヤバいんじゃないかと危機感はあった。実際のトコ 教習ではスラロームとかクランクでエンジンガードを何回かコーンに引っ掛けてた。
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+74日 (交付)
お仕事の納期と週末お出掛け(スキー&スノボ)の都合、教習所卒業からだいぶ間があいてしまった(途中でそれぞれ4週間と2週間の空白期間があった)が、免許センターで新免許証の交付を受けた。11週間(空白期間を除けば5週間)で完遂した。
これで、車種を選ぶときにライセンスの都合を一切考慮に入れなくてよくなった。大型免許持ってないと、パワー的にはCB400Rかニンジャ4RRで頭打ちだもんな。まあ EUみたいに最高出力(kW)制限とかだとそれも乗れない(そのせいで欧州市場では350ccが復権してる)ので日本とはまた別の事情があると思うが。
前回の普通自動二輪と同じく13:30からかっきり3時間拘束された。交付の作業フローが非効率すぎて見てらんない、1時間ごとにアレを出せコレをやれといって30分くらいの半端な待機時間が連発されるので食事にも行けない。書類を揃えて全部出したら3時間後にまた来てね、でダメなんだろうかと思っているが、現状でも手続きに失敗する人がたくさん見えるので、たぶんダメなんだろう。そのレベルの知能の人に運転免許与えちゃダメだろうとは思う…
5か月の自動二輪運転免許取得については これにて完。残り人生を楽しむ。
