2018年03月24日

はじめての入院

胆石入院してました(今日退院した)。
胆石症による胆嚢全摘出です。

以前 どこかのblogで「日本の行政の仕組みには、一人で生きていく人が考慮されていない」ってのがバズってたけど、病院も同じ感じだったなあ というのが最初の感想。入院するのも全身麻酔も初めてなので、いろいろと面倒な思いをした。

初日:
入院の手続き。ここで入院同意書に「保証人(身元引受人)」と「保証人(債務の連帯保証人)」を要求されて、本当に一人で生きている人はココで詰む。
夕食まで食べられたし入浴も出来た。新しい環境に慣れていないのでまだ退屈していない。

二日目:
8時から手術。「麻酔の管を入れますね」の次の記憶が「終わりました」だった。
そしてベッドに載せられて病室へ移動するのだが、3D酔いに定評のある俺はこれで酔う。病室に着いて「痛いとか気持ち悪いとかないですかー」っていう看護士の問いかけに素直に気持ち悪いと答えた。
腹腔鏡下術だったからか、「痛かったら麻酔追加のボタン押してくださいね」とか言われても術野周辺はほとんど痛くないので、しらけムード。術後はもっと激痛に身をよじるフェーズが存在すると思ってたわ…。でも導尿カテーテルが結構痛かったよ!
ベッドから動けないので、相撲見て、あとはKindleで本を読んでた。病室の中で携帯電話は使うなとは書いてあったけど、いまどきの病院だけあって通話以外ならOKと口頭で確認できたので、ツイッターにもpostできた。なにより麻酔や痛みどめの効果もあって眠いから、この時点でも退屈はあまり感じなかった。

三日目:
カテーテル抜いて、点滴抜いて、昼から食事も出た。この時点では、手術痕より、腸内に溜まったガスの腹痛のほうが痛い。回復を促すために医師から「歩け歩け」って言われて従うのは癪だけど、なにしろ他にすることがないので歩く。うんこしたい(でも出ない)。唯一の救いは「病室での放屁も推奨されていた」し、同日に同じ手術を受けた同じ病室の人も気にしない感じだったので、ガンガン放屁してた。
レントゲン撮るために車椅子に乗せられて移動したけど、3D酔いに定評のある俺はまた酔う。歩いてもよかったのでは(笑)
21時に消灯で6時に起床というルールなので、21時に入眠剤飲んで寝た。

四日目:
うんこ出たー! 入浴も再開。痛みもまるでなくなって、くしゃみをするとちょっと痛いかな? という程度。
この辺で退屈さが表立ってきたので、WiMAXを使ってNexflixで A.I.C.O.Incarnation 全部観た。ちょっと不定形生物がグロいかなと思ったけど、許容範囲内だった。
ただでさえ退屈なのに、21時に寝ちゃったから4時起きになって、余計退屈する。しょうがないから待合室に行ってゲームする(しかしすぐスタミナ切れて、することがなくなる)。

五日目:
1回採血したくらいで、何もなし。各種数値も順調ということで翌日の退院を言い渡され、安堵した。
退屈の極み。娯楽小説を読みつくして古典SFに手を付けたけど、陰鬱になるのでやめた。結局Netflix。
同じく4時起き。もはや様式美

六日目:
同じく4時起き。諦観という言葉が脳内に鎮座した。
10時に会計を済ませて退院。

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まとめ:

・入院の暇つぶしに多くのソシャゲは向いてない。スタミナ使い切ったら「することがねえ…」。かといって、ゲーム機だとボタンを叩く音が迷惑だしなあ。
・本なら何でもいいというわけではなかった。オーウェルの1984年を読み始めたら病む。娯楽小説や漫画がよい
・健保の限度額適用認定証は現代資本主義における免罪符の輝きを放つ。金で買える範囲の健康ならあまりケチるつもりはないけど、安いにこしたことはない。
・「右利き?左利き?」って聞かれたから右って答えたけど、そういって左手に点滴をつながれると、スマートフォンを左手で持つ癖があるひとは詰むので慎重に答えたほうがいい。



思い出したことを追記:

・食事のバリエーションをつけるためだと思うが、10食のうちスパゲティミートソースが1回と、ほかにスプーンが必要な食事が1回出た。使い捨てフォークや使い捨てスプーンを2個ずつ持って行ったのでそれで済ませた。正直そこまで求めてない(持参が面倒)。
・シャンプーとボディソープのトラベルサイズ(50mlくらい)を、コンビニやドラッグストア10軒くらい捜し歩いて手に入れたが、100円ショップで容器だけ買って、普段使いを詰めて持って行ったほうが早かったのは確定的に明らか。
・病院でレンタルできる薄い服だけだと寒いだろうし、風呂入れない日もあるから臭くなるだろうと思ってTシャツを何枚も持って行ったが、病人が一杯いるトコなので寒いわけがなかったし、そもそも風呂入れないのは同条件なのでみんな臭い。日数分のパンツと、売店へ行くときに羽織る薄手の上着が1枚だけあればよかった。
・手術直後のまったく動けない時間帯を除けば「いつTVなんか観るんだろう」とか思ってたけど、聴きたくない音を手っ取り早く遮断するために、結構な時間をイヤホン&TV/ラジオで過ごしてた。面会可能時間のほとんどは同室の人たちの面会者が滞在してて、それなりにうるさかった。
・イヤホンしてゲームしたり動画観たりしたいけど、不定期に看護師や医師が声をかけてくる環境なので両耳塞ぐわけにもいかず、ヤザワの片耳ステレオイヤホンがたいへん役に立った。今回はTVのイヤホン端子もステレオだったし。
posted by JUD at 12:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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