http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080608-00000914-san-soci
『赤と黒』 新訳めぐり対立 「誤訳博覧会」「些末な論争」 - 産経新聞
いつも思うことなのだが、勝手に文章を組替えたり意図を解釈して置き換えたりというのは「訳」としてどうなのだろうか、と。
この件についてはいろいろと意見はあるのだろう。が、矢野徹が「ウィザードリィ日記」でこのような件に関して見解を述べたこともあるが、勝手な解釈は許されるべきではない。お遊びや自分の表現をやりたいなら、自分の作品でやればいい、何も他人の名作の名前と内容を借りてやることじゃない。
勝手に文章を組替えるんだったら、原題を使ってはいけないよ。「新解釈-赤と黒」とでも名乗ればいい。翻訳者は自身の勝手な思い込みで物語に手を加えてはいけないのだ。そういう海外小説ばかり読んでいると、馬鹿になってしまうぞ。
光文社文芸編集部の駒井稔編集長は(原文ママ)「『赤と黒』につきましては、読者からの反応はほとんどすべてが好意的ですし、読みやすく瑞々しい新訳でスタンダールの魅力がわかったという喜びの声だけが届いております」と言っているらしいが、言語道断。19カ所もの誤訳を訂正しておきながら「第3刷」といって世に出すこと自体が読者を馬鹿にしている証拠だし、読み易くなければ売れないから読み易く改変するというのは作家と読者を馬鹿にしているとしか言いようがない。
文芸は経営者ばかりか出版業界までもが馬鹿ばかりになって、放置していたらそのうち文芸自体が終わりを迎えることは間違いない。この会社も、この件でこれから見下されてゆくことだろう、俺もこの会社の本はもう買わん。
http://blog.judstyle.jp/article/14889111.html
これはひどい(2)
http://blog.judstyle.jp/article/3646511.html
これはひどい(1)
2008年06月08日
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私もこの出版社の本は今後、斜めに見ます。
やっぱり出版社の姿勢がなあ。
もうちょっと違うマシな答えがあるんじゃないかと。