2008年05月28日

ビジネスという魔法

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0805/28/news061.html
外で飲むコーヒー、男性は「マック」女性は「スタバ」 - BusinessMedia誠

・・・・という見出しであるが、複数回答式での集計でマクドナルドは男51.9%女50.0%、スターバックスは男47.5%女69.2%、ドトールは男38.9%女42.5%、以下団栗の背比べで順位は殆ど変わらず。

数字を眺めてみると、スターバックス以外の店舗は有意な性差はみられない。にもかかわらず、見出しは「男性はマック」である。「女性はスタバ」には何の異論もないが、残念ながらこの統計から判ることは「マクドナルドは男性に人気がある」のではなく「スターバックスは男性より女性に人気がある」ということだけである。つまりこの記事の見出しは出鱈目

日頃からこの業界で仕事しているとよく見かけるのが「ビジネスを理解していないSEなんかバカの集団だ」とかいうビジネスかぶれの連中だ。日経新聞やビジネス雑誌などの印刷メディアがその象徴であるが、困ったことに(一流と呼ばれる雑誌や新聞においてもその殆どで)こういった間違った記事が氾濫しているわけだ。

どこからか金を貰って実施した統計調査なのか、独自の企画なのかはわからないが、こういった記事が実しやかに存在するということがこの国の経済を象徴しているのではなかろうか。

というか、あんなカラフルなグラフを並べた上であんな出鱈目記事が出てきたんじゃ、上司は企画のチェックとかしてないか又は出来ないかということがバレバレである。丸っきり馬鹿丸出しじゃねーか・・・・

まあ、「どこからか金を貰って」というのは、本当にその調査の結果を欲しがって依頼したのか、その調査に色をつけて一般に流布することを依頼したのか、その双方を含んでいるのでこれまた難しい問題だ。

今日もどこかで「ビジネス」の4文字に騙される馬鹿が万人単位でいるかと思うと、ああ、本気で笑っちゃうぜwww
posted by JUD at 20:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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