2008年04月16日

日本語オワタ

以前、日本オワタというトピックを書いたが、日本どころか日本語までオhるということを思い知らされた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080416-00000912-san-soci
秀逸な変換ミスの年間賞は「馬食い家内が象サイズになった」 - 産経新聞

この記事では22個の誤変換例が並んでいるが、例文に正しい日本語がほとんどないのである。こんなものはただ文字を並べて遊んでいるだけで、誤変換というのは筋違いではなかろうか。元の文が正しくないか、コンピュータの使い方が間違っているか、そういう類のものばかり。「6個作ってください」という文字列を打つのに「rokkotukuttekudasai」と入力するのは使い方を間違えているし、接続詞が冗長だったり不足だったりする。ぜひ変換ミスという看板は下ろして戴きたい

一方、他にも日本語の崩壊を実感することはあった。

手持ちの携帯電話2号機を解約して、別の某社に切り替えようと考えているんだが、キャリアウェブサイトを参照しても料金がいかほどになるのかさっぱり判らない。端末価格も、通話料金も。画面内の情報が少なすぎるのであちこちを盥回しにされてしまう。文というか文字が少ない。
なんでか。

ウェブサイトをデザインする側の立場になったこともあるが、その経験上「文字を増やしてはいけない」のである。情報量が増えると、エンドユーザが判断できないとユーザが再納品を求めるのであり、その基準は「1頁あたりの文字数」なのだ。そんな馬鹿な話があるか! 表示される文は必要だから書いてあるのだし、大きさも発音も違う文字を画一的に文字数だけで数えて、文字の多さが有害かそうでないか判定できるわけないだろう?

それでカチンと来て、「戴きます」「其」「掴む」「防禦」「賜る」など、マスメディアでは使わず日常でも常用しない漢字を多用したら今度は「読めません」とか言うんだよ。俺もシレーッと「一般のお客様にはたしかに難しいかもしれませんね」と言ったら、慌てたように「うん、そうですね」とか言うんだよ。挙動不審と迂闊な挙動でバレバレ。「戴」なんか「頂」の誤字だろとか言い出す始末。俺より日本語を読めないくせに、飲み接待に行くとやたら早稲田の国文学科卒を自慢するんだから片腹痛いw

しかし悲しい哉、身を以って出した答えはこうだ。なんと、国文科の大卒10年選手ですら数字がないと判断できないのである。試験の対象であるから漢字の書き取りや漢文の返り点打ち丸暗記はできても、日本語を読み取る練習はしておらず漢文も実際には読めない。こんな情報化が進んだ文明社会の只中にいるのに、情報の整理も分析もできないし習ってこない。ぶっちゃけ文系大卒とは会話が成り立たないw

まあ、こんな世の中じゃね。
posted by JUD at 20:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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